レンズ度数の設定は片眼ずつの調節力と、両眼の輯鞍力と開散力を考慮する必要があります。
それには専門家によってしっかりした検査をしてもらう必要があります。
左右の目線の高さのズレを知るカバーテストは前述したように、メガネやコンタクトレンズは常にプリズムの作用を受けているため、メガネのかけ方によって左右の目線に高さのズレが生じることがあります。
正しいメガネのかけ方として「傾けて使わないでください」という説明がよくあります。
両眼視機能検査をしたうえでつくったメガネならそれでよいのですが、根本は、傾けることが問題なのではなく、左右の目線が上下にズレないように使うことが重要なのです。
ここで、メガネをかけている人は、次のような自己チェック(@〜E)でプリズム作用を確認できますので試してみてください。
裸眼の人も、将来メガネを使うようになったときの参考になりますので、自分の眼の動きを確認する意味で、チェックしてみてください。
このチェックはカバーテストと呼ばれています。
@5メートル以上遠方にある小さなものを目標にします。
A目標を見つめ、右眼を手のひらで隠します(左眼だけで見る状態)。
B次に手のひらを素早く左眼に移動させます(右眼だけで見る状態)。
Cこれを交互に繰り返します。
AとBの右眼と左眼の移動を、一秒に一往復ほどのリズムで繰り返します。
目標の動きをチェックしてください。
Dデスクワークの距離(40センチほど)でもチェックします。
老眼鏡をかけている人はかけて、裸眼の人は裸眼で行います。
左右に動く、上下に動く、斜めに動く、まったく動かないなど、人によっていろいろな動きが出てくると思います。
ズレがまったくないからといって正しいとは限りませんが、水平に動いていれば、とりあえず右眼と左眼の目線の高さにズレがないといっていいでしょう。
目標物が上下や斜めに動いたり、左右に動く量が大きい場合は、行動や症状と照らし合わせ、メガネでの修正を考えてみてください。
ただし、ズレをそろえる力の量を正式な両眼視機能検査で測定してから判断する必要があります。
また、遠方用メガネや老眼鏡をかけてチェックを行った人は、Eとして、傾けて見てください。
そのうえで@〜Cを行います。
傾ける前と比べ、動きが変化していませんか?水平に動いていたものが斜めや上下に動くようになったり、斜めに動いていたものが水平に動くようになったりと、変化した人が多いのではないでしょうか。
この動きの変化がプリズムの作用です。
メガネを水平にかけて目標が上下や斜めに動く人は、メガネをどちらかに傾け、目標が水平に動く場所を確認してください。
見た目にフレームが傾いているとしても、このほうが快適な入力になります。
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